はじめに:「うちの裏の竹林、どうしたらいいんだろう…」とお悩みのあなたへ
東近江市やその周辺にお住まいで、「いつの間にか自宅の裏山や所有地の竹林が鬱蒼としてきた」「どこに相談すればいいのか分からない」と、一人で悩んでいませんか?
かつて日本の里山に当たり前にあった竹林は、私たちの生活スタイルの変化や竹製品の需要減少、そして所有者の高齢化など、様々な理由から手入れが行き届かなくなり全国的に放置されるケースが増えています。
しかし、放置された竹林は見た目の問題だけでなく土砂災害や近隣への侵食、野生動物の住処になるなど、様々なリスクをはらんでいます。
この記事はそんな不安を抱えるあなたのための「はじめての竹林伐採・除草ガイド」です。
専門知識がない方でも安心して読み進められるよう、皆さんが抱くであろう疑問にQ&A形式で一つひとつ丁寧にお答えしていきます。
この記事を読めば放置竹林の何が問題なのか、プロに頼むといくらかかるのか、そしてどうやって信頼できる業者を探せばいいのか、そのすべてが分かります。
解決への第一歩をここから一緒に踏み出しましょう。
Q1. 放置竹林って、見た目以外にどんな問題があるの?
A. 見えないところで、土砂災害や近隣トラブルなど、深刻なリスクが進行しています。
「少し荒れているだけ」と思われがちな放置竹林ですが、その驚異的な生命力と繁殖力は私たちの資産と安全を脅かす様々な問題を引き起こします。
1. 土砂災害の危険性
最も恐ろしいリスクの一つが土砂災害です。一般的な森林の樹木は地中深くに根を張り、土壌をしっかり固定しています。しかし竹の根は地下50cm程度の浅い層にしか広がらないため、地面を支える力が非常に弱いのです。放置された竹林が広がり、もともとあった樹木が枯れてしまうと大雨が降った際に竹林全体が地面の表層ごと滑り落ちる「表層崩壊」という土砂崩れを引き起こす危険性が高まります。
2. 近隣への侵食と被害
竹は地下茎(ちかけい)を四方八方に伸ばして驚異的なスピードで繁殖します。管理されていない竹林はあっという間に境界を越え、隣の畑や森林、さらには住宅の敷地にまで侵入します。作物の生育を邪魔したり、家の基礎や水道管を壊したりすることもあり、近隣トラブルの原因になることも少なくありません。
3. 生態系と景観の破壊
竹が密集しすぎると、地面に太陽の光が届かなくなり、他の植物が育つことができなくなります。その結果、多様な草花や昆虫、野鳥などが姿を消し、生物多様性が失われてしまいます。四季折々の美しい里山の風景が、単一的な竹林に変わってしまうのです。
4. 野生動物の隠れ家になる
鬱蒼と茂った竹林はイノシシやシカなどにとって格好の隠れ家となります。特にイノシシはタケノコを好むため竹林を拠点に周辺の田畑に出没し農作物を荒らす「獣害」を深刻化させる一因となっています。
これらの問題は土地の資産価値を確実に下げてしまいます。問題を根本から解決するためには専門家による対策が必要です。
Q2. プロに頼むと、どんな作業をしてくれるの?
A. 伐採から再発防止の「抜根」、後片付けまで、問題を根本から解決してくれます。
プロの業者が行う竹林整備は単に竹を切り倒すだけではありません。将来にわたって安心して土地を使えるように計画的かつ専門的な手順で作業を進めます。
Step 1: 現地調査と計画
まず専門家が現地を訪れ、竹林の広さや密度、土地の傾斜、重機が入れるかといった状況を細かく調査します。この調査結果をもとに最も安全で効率的な作業計画と正確な見積もりを作成します。
Step 2: 安全第一の伐採作業
計画に沿ってチェーンソーなどを使って竹を切り倒していきます。プロは、竹が狙った方向へ安全に倒れるようにコントロールする技術を持っています。特に家や電線が近い場所では、ロープを使うなど特殊な技術で、周囲に被害が出ないよう細心の注意を払って作業します。
Step 3: 再発を防ぐ「抜根(ばっこん)」
竹の問題を根本から解決する上で最も重要なのがこの「抜根」作業です。地上に見える竹を伐採しただけでは地下に張り巡らされた地下茎から数年でまた新しい竹が生えてきてしまいます。抜根はバックホウ(油圧ショベル)などの重機を使ってこの地下茎ごと根こそぎ掘り起こして取り除く作業です。まさに土木工事の専門技術が活きる工程であり株式会社日進のような重機を保有する企業が最も得意とする分野です。
Step 4: 処理と整地
伐採した大量の竹は専用の機械(チッパー)で粉砕してチップ状にすることで処分費用を抑えることができます。そして最後に抜根してデコボコになった地面を重機で平らにならしすぐにでも家庭菜園や駐車場などに活用できる、きれいで安全な土地に仕上げます。
※地上1mぐらいで切断し1年以上放置すると地下茎も大体枯死させられるため、そういった方法が取られる場所もあります。整地出来ない法面などが多いようです。
Q3. 伐採の費用って、一体いくらかかるの?
A. 状況によりますが、100㎡あたり30万円~80万円が目安です。まずは無料見積もりを依頼しましょう。
費用は現場の状況によって大きく変わるため一概には言えませんが何にどれくらい費用がかかるのかその内訳と相場を知っておくことが大切です。
費用を決める5つのポイント
- 面積と密度: 竹林が広く、竹が密集しているほど作業量が増え、費用は高くなります。
- 地形: 平坦な土地より、急な斜面の方が作業の難易度と危険性が増すため、費用は割高になります。
- 重機の搬入: バックホウなどの重機が現場に入るかどうかは費用を大きく左右します。入れない場合は人力作業が増えるため高くなる傾向があります。
- 作業範囲: 「伐採だけ」か再発防止の「抜根」まで行うかその後の「整地」まで含めるかで費用は大きく変わります。
- 処分方法: 伐採した竹をそのまま運び出すか現場でチップにするかによっても費用は変動します。
費用相場の目安(100㎡あたり)
注意点: 単に総額の安さだけで業者を決めると必要な「抜根」作業が含まれておらず、後から追加料金を請求されるトラブルになることも。必ず複数の業者から、作業内容の内訳が書かれた見積もりを取って比較検討しましょう。
Q4. 信頼できる業者はどうやって選べばいい?
A. 専門性や実績、見積もりの透明性など、7つのポイントで比較検討しましょう。
大切な土地を任せる業者選びは非常に重要です。主に「土木工事業者」「造園業者」「シルバー人材センター」など選択肢がありますが、どのタイプを選ぶにしても、以下のポイントを確認することが失敗を防ぐ鍵です。
業者タイプ比較
信頼できる業者を見極める7つのチェックポイント
- 見積書は詳細か?: 「一式〇〇円」ではなく「人件費」「重機代」「処分費」など内訳が明確か確認しましょう。
- 現地調査をしてくれるか?: 電話だけで見積もりを出す業者は要注意。必ず現地を見てから正確な見積もりを出す業者を選びましょう。
- 万が一の保険に入っているか?: 作業中の物損事故などに備え、損害賠償保険に加入しているか必ず確認しましょう。
- 実績は豊富か?: これまでに同様の工事をどのくらい行っているか施工事例を見せてもらいましょう。
- 安全対策はしっかりしているか?: 作業員の安全装備や作業場所の安全確保について、具体的な説明があるか確認しましょう。
- 近隣への配慮はあるか?: 工事開始前に近隣へ挨拶回りをしてくれるかなど、配慮の有無も確認ポイントです。
- 対応は丁寧か?: こちらの疑問や不安に専門用語を使わず分かりやすく答えてくれるか。担当者の人柄も重要です。
Q5. 費用を抑える補助金って、利用できる?
A. はい、国や自治体の補助金・助成金制度が利用できる場合があります。
放置竹林の整備は個人の資産を守るだけでなく、地域の防災や環境保全にも繋がるため、国や自治体が費用の一部を補助する制度を用意しています。
国や県の支援制度
代表的なものに林野庁の「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」があります。これは、地域住民3名以上で活動組織を作って申請するもので、放置竹林の整備も対象です。侵入竹の伐採には、1ヘクタールあたり最大28.5万円(国の基準)といった手厚い支援が受けられます。滋賀県でもこの制度に上乗せ支援を行っていますので、詳しくは「滋賀県地域協議会事務局(滋賀県林業協会内)」に問い合わせてみましょう。
Q6. 伐採した竹はどうなるの?捨てるだけ?
A. いいえ、土壌改良材やメンマなど、価値ある資源として再利用する道が広がっています。
かつては廃棄物として扱われていた伐採竹ですが、近年は環境に優しい資源として様々な活用法が生まれています。
- 竹チップ: 伐採した竹をその場で粉砕して作る竹チップは、畑や庭に撒くことで雑草の発生を抑えたり、土の乾燥を防いだり、土壌を豊かにしたりする効果があります。
- 竹パウダー・竹堆肥: さらに細かく粉砕した竹パウダーは、乳酸菌の力で土壌を活性化させ、作物が病気になりにくくなったり、美味しくなったりする効果が報告されています。家畜の飼料に混ぜて健康を促進したり、糞尿の臭いを抑えたりする効果もあります。
- 国産メンマ「近江竹菜」: 滋賀県内では、伐採した若竹を使って国産メンマ「近江竹菜(おうみちくさい)」を作るユニークな取り組みも行われています。放置竹林という課題を、地域の新たな特産品に変える素晴らしい事例です。
結論:未来のための第一歩は、地域を熟知したプロへの相談から
ここまで放置竹林に関する様々な疑問にお答えしてきました。
放置竹林は土砂災害や近隣トラブルなど、多くの問題を引き起こす可能性がある一方で、専門家の力を借りれば、安全で価値ある土地に再生させることが可能です。
そして、その大切な土地を任せるパートナーを選ぶなら、地域に根差し、確かな技術力を持つプロフェッショナルが最適です。
株式会社日進は50年以上にわたり東近江市のインフラ整備を支えてきた土木工事の専門家集団です。公共工事で培った高い技術力と安全管理体制、そして問題の根本解決に不可欠なバックホウなどの多様な重機を自社で保有していることが私たちの強みです。
伐採から、再発を防ぐ最も重要な工程である「抜根」、そしてその後の整地まで、すべての作業をワンストップで、迅速かつ確実に行うことができます。
「うちの土地でも大丈夫だろうか」「まずは話だけでも聞いてみたい」
そんなご不安や疑問がございましたら、どうぞお気軽に株式会社日進にご相談ください。現地調査からお見積もりまで、無料で真摯に対応します。